サイトアイコン PC-FREEDOM

【徹底レビュー!】CHATREEY IT12:第12世代 Core i9-12900H 搭載ミニ PC

【徹底レビュー!】CHATREEY IT12:第12世代 Core i9-12900H 搭載ミニ PC

【徹底レビュー!】CHATREEY IT12:第12世代 Core i9-12900H 搭載ミニ PC

今回は、ミニ PC CHATREEY IT12 の紹介です。

日本で発売されて少し経つので、ちょこちょこ紹介されているのをご覧になられた方もおられるのではないでしょうか?

今回はこのミニ PC を、コダシマ的な視点でチェックしていきたいと思います。

\ Amazonで2024年2月29日24時まで使えるクーポン【kodashima01】 /Amazon

はじめまして CHATREEY

CHATREEY という、これまた耳馴染みのないブランドですが、調べていくと海外では Goodtico (グッディコ)という名前で展開されているようです。

海外のガジェット系 Youtuber の方が紹介しているのを見かけました。

CHATREEY の、おそらく公式だと思われるサイトに辿り着いたのですが、そのドメインが Goodtico でした。

どちらが、どうなのかというところまではわかりませんが、説明書のメールアドレスにも Goodtico の名前が…。

ってか、ドメインの 126.com ってのが気になります。

これは、中国の無料メールボックスで、いわゆるフリーメールってやつでございます。

https://126.com/

んー。

フリーメールアドレスを連絡先にするというのは、日本の企業だと考えられないですね。

…どこかの企業のテストブランドってことですかね?

似たような筐体の PC を扱っているブランドも見られるので、その線が濃厚ではないかと、コダシマは思っております。

そんなブランドのミニ PC でございます。

  CHATREEY IT12

いずれにせよ、このミニ PC を見ていきましょう。

IT12 という製品名で、コダシマの手元にあるものは Intel の第12世代 Core i9-12900H プロセッサ搭載のものですが、ラインナップには第13世代 Core i9-13900H まで用意されています。

ので、ナンバリングについてのルールはよくわかりません。

内容はすべて英語で書かれており、文字がめちゃくちゃ小さいのが特徴です。

老眼が進んできたコダシマには、結構キツイ感じになってます。

BIOS の設定について書かれていますが…、ちょっとトラブルがありましたので、詳しくは後ほどご紹介いたします。

ミニ PC 本体ですが、比較的大きめ、外装は樹脂製です。

デザインは、良いか悪いかは別として、シンプルですね。こちらの箱には、同梱品が入っています。

HDMI ケーブルと SATA SSD 用のケーブル、電源ケーブルと電源アダプターが入っていました。

ちなみに電源ケーブルのプラグは三股のものなので、別途アダプターが必要になります。ご注意ください。

VESA 用のネジも入っていました。

外観ですが、前面には、Thunderbolt 4 ×1 と、USB 3.2 の Type-A のポートが4つ、マイクとヘッドフォンジャックがそれぞれ一つずつあります。

背面には、HDMI 2.0×2、USB 2.0×2、DisplayPort 1.4、LAN ポートの RJ45 端子×2 と、ミニ PC らしからぬ、なかなか拡張性になっています。

ちなみに、4K×2 画面、8K×2画面の合計4画面を同時に表示させることができます。

内蔵グラフィックスとはいえ、Iris Xe もなかなかですよね。

CHATREEY IT12 の拡張性

で、先程、同梱品の中に SATA SSD のケーブルがあったように、内部の拡張性にも力を入れているようです。

説明書にもストレージの増設について紹介されています。

ちょっと中身を見てみましょう。

と簡単に言いましたが、内部にアクセスするためには、ゴム足の下に隠されているネジを外さなければいけません。

しかも、このゴム足、なかなかしっかり張り付いているため剥がすのも意外と大変です。

んー、Minisforum とかの、内部アクセスのスムーズさを知っていると、ここは改善してほしいトコロですね。

さて、ゴム足を外したので、中身を見てみましょう。

とは言いましたが、ネジを外しただけでは、中にアクセスできませんでした。

外装はさらに数カ所がツメで押さえられているため、ネジを外したからといって、安々と中にアクセスさせてくれません。

この辺の手間は、ノート PC っぽい感じですね。

ようやく開くと、まずはSATA SSD のマウンタが目に入ります。

脇には M.2 SSD が見えてますね。

ここに Windows 11 Pro がインストールされています。

SSD マウンタが外せそうなので、外してみます。

ちなみに金属製でした。

3.5 インチの HDD とかでも大丈夫そうですね。

マウンタを外すと RAM が見えました。

開けるまで大変でしたが、開けてしまうと結構ラクな感じです。

なるほど。さっきの SATA ケーブルは、ここに接続する感じですね。

ってか、これまでの NUC(ナック)ともまた違った、初めて見る感じの基盤の形状というかサイズですね。

RAM についてですが、第12世代 のモデルでは DDR4 RAM で最大 64GB まで拡張できます。

ちなみに、第13世代のモデルは DDR5 RAM を使うことができます。

それと、PCIe のスロットがもう一つありました。

予め SSD が刺さっている方は 4.0 ですが、こちらは 3.0 です。

PCIe 3.0 でも、十分ですね。

端子もそうですが、内部的にも、なかなか拡張性が高いミニ PC ですね。

ベンチスコアチェック

ココからは、このコンピュータ性能について見ていきます。

冒頭からお伝えしている通り、コダシマの手元にある IT12 は、Core i9-12900H 搭載モデルなので、最上位機種でないことは予めご理解ください。

ってことで、まず Core i9-12900H について確認してみました。

PassMark で事前チェック

この Core i9-12900H がどれくらいの性能があるのか PassMark で予習します。

で、一つだけだと、どれくらいの性能なのかがわかりにくいので、コダシマの手持ちのマシンと比較してみました。

そのグラフがこちらです。

こうしてみると、どうやら Ryzen 7 7840HS と同等の性能がありそうです。

念のため第13世代の Core i9 のも見てみましたが…、思ったより差がないですね。

PerformanceTEST v11

何れにせよ、PassMark で提供している PerformanceTEST でチェックしてみました。

PerformanceTEST だと、CPU は Ryzen 7 のスコアが最も高かったです。

んー、i9-13900H だったらどうだったんでしょうね。

気になります。

ちなみに Ryzen 7 のは、グラフィックスも Redion 780M という、内臓ながらめちゃくちゃ性能の高いものだったので、グラフィックスもスコアが高いですね。

Cinebench R23

Cinebench でも Ryzen 7 のが最も良いスコアを出してます。

第12世代とはいえ、Core i9 だというのに、ちょっとインパクトに欠けますね。

いやぁ、やっぱり第13世代のも気になったので、他の方がチェックしたのを参考にしてみました。

Multi-core では、Ryzen 7 に及ばないまでも、とても高いスコアが出ています。

Single-core で、第12世代のものよりスコアが低いのが謎ですけれどね。

Intel と AMD という特徴の差もあるかもしれませんが、 H と HS というグレードの違いが出ているかもしれませんねぇ。

Geekbench 6

CPU

まずは、CPU。

Geekbench の CPU ベンチでは Cinebench と同じような結果を出すことが多いので、ここでもやっぱり Ryzen 7 搭載機が、最もスコアが高いです。

Geekbench アップされている同じ形式の PC のデータを探してみたトコロ、i9-13900H のものを見つけることができました。

が、やはり Ryzen 7 のスコアに一歩及びません。

というか、Single-core のスコアがほぼ同じというのが気になるところです。

Compute

で、グラフィックス性能を見る Compute ですが、ここでもやっぱり Radeon 780M って良いスコア出しますね。

安価なグラボ (RX 6400) 程度のスコアが出ます。

Iris Xe も内蔵グラフィックでは高いスコアを出しますが、ちょっと太刀打ちできてないですね。

んーなんか、いずれの結果も Ryzen 7 搭載機が目立つ比較になってしまいましたね…。

Final Fantasy XV ベンチマーク

で、Geekbench の Compute のスコアを見る限り、高い期待はできませんが、それでもゲームはできそうです。

が!FF ベンチを走らせた時に事件が発生いたしました!

なんと、電源が落ちてしまいます。

アップデートとかと重なったからなのかな?とかも思いましたが、全部落ち着いた状態で試してみてもだめでした。

BLUE PROTOCOL

相性とかなのかな?とも思い、今度は最近知った BLUE PROTOCOL を走らせてみると…、やはり途中で落ちてしまいます。

で、思い出したのが、BIOS のセットアップです。

BIOS かな?

予めメーカーの担当者から、BIOS のセットアップにも触れるよういわれていましたが、そそっかしいコダシマはすっかり忘れていました。

実は説明書に、使い始める前の BIOS のセットアップについて書かれており、はじめのうち、突然のシャットダウンの原因が、その設定をしていなかったためだと思いました。

その BIOS 設定が、パフォーマンスをコントロールするための何かだと思ったわけです。

しかし ながら、設定をいじってみても状況は変わらず。

この現象について、メーカーの担当者に問い合わせてみました。

当初、メーカーでも BIOS の設定を疑っていましたが、状況は改善されません。

設定をリセットしたり何なりと、数日試してみましたが、だめ。

故障の可能性があるとのことで、メーカーへ送り返してチェックしてもらいました。

で、代わりに新しい IT12 を送ってもらい、そちらでレビューの作成を始めますが、新しく届いた PC でも、やっぱりだめでした。

このようなやり取りを、メーカーと何度も行っているうちに、どうやら「電源アダプターの出力が足りないのでは?」という結論に達しました。

メーカーでテストした際にも、やはり同様にシャットダウンが再現されたようで、その原因が電力不足と判明。

当初、同梱されていたのは 90W の電源アダプターでしたが、この電源アダプターだと、電力不足でシャットダウンしてしまうとのことでした。

プロセッサの仕様チェック

そこで、改めて Core i9-12900H の仕様をチェックしてみました。

すると、

Office や Web ブラウジングといった一般的な使用方法だと 90W のアダプターでも良かったのかもしれません。

しかし、これくらいのスペックを持っているとやっぱりゲームしたくなりますよね。

そうなると最大ターボパワーの出力が必要となります。

一時的にでも、最大ターボパワーに達すると、途端にシャットダウンしてしまうということのようでした。

メーカーでは、すぐに対応するとのことで、現行商品の購入者には無償で 120W の電源アダプターを送ってくれるとのことです。

120W であれば問題ないですね。

Amazon の販売ページでも、電源アダプターの交換を促す一文が掲載されていますが、もしも、この動画を御覧の皆さまの中で、すでに購入された方がいらっしゃいましたら、すぐに連絡することをおすすめします。

自作 PC の時もそうですが、電源は余裕を持って。といったところです。

ベンチスコア再チェック

120W の電源アダプターが届いたので、改めてベンチマークをチェックしてみました。

PerformanceTEST

もとの製品のスコアより、微妙にスコアが低いのは、製品ごとのゆらぎかと思われますが、スコア的に、なんだかストレージは良いものになった感じがします。

Cinebench

やっぱり微妙にスコアが低いですね。

まぁ、誤差といえば誤差かと思いますが、ココらへんは、当たり外れなんですかね?

Geekbench

CPU

やっぱり Geekbench でも、微妙にスコアが低いですね。

前の方が良い、当たりの製品だったのかもしれません。

Compute

ココで、ちょっと朗報です。

Vulkan のスコアが高くなってます。

パワーですね!電源ですね!(きっと)

ちょっと、FF ベンチに期待してしまいます。

Final Fantasy XV ベンチマーク

ってことでようやく Final Fantasy XV ベンチマークです。

やっぱり、ちょっとドキドキしましたが、無事に動いてくれました。

デフォルトの設定だと、残念ながら「重い」という結果でした。

まぁ、内蔵グラフィックスなので仕方ないといえば仕方ないです。

(標準品質 1920×108 ウィンドウ)

が、最も軽量な設定で試したところ「普通」まで出ました。

(軽量品質 1280×720 ウィンドウ)※あとからフルスクリーンモードのほうが軽いことを知りました。

FF XV ベンチは、なかなか重たいソフトウェアなので、軽量品質とはいえ「普通」が出るだけでも高性能の PC だと言えると思ってます。

なんだかんだ言っても、流石は Core i9 です。

BLUE PROTOCOL

最近知った BLUE PROTOCOL のベンチマークソフトです。

これもなかなか重ためのソフトウェアです。

デフォルトの設定は「1920×1080」「最高画質」「仮想フルスクリーンモード」なので、まずはこの設定でスコアを計測してみました。

結果は「スコア:2250」「評価: 動作困難」でした。

やっぱり重たかったですね。

次は、最も軽量になる「1280×720」「低画質」「ウィンドウモード」でテストしてみました。

結果は「スコア: 8788」「評価: 快適」

おそらく BLUE PROTOCOL もフルスクリーンモードのほうが動作が軽いでしょう。

いずれにせよ、Iris Xe も頑張りますね。

ゲームガチ勢には物足りないスペックかもしれませんが、入門用としては十分ではないでしょうか。

ベンチスコアは、こんな感じでした。

ミニ PC の中でも、比較的高い性能を持つ一台だと思います。

CHATREEY IT12 のまとめ

今回は、耳馴染みのない CHATREEY というブランドの IT12 というミニ PC を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

いろいろと、トラブルに見舞われた一台ではありましたが、性能や、特に拡張性は高いミニ PC だと感じました。

で、ココまで来て気がついたのですが、技適番号がありません。

担当者に問い合わせて見たところ、対応中とのことでした…。

まぁ、言いたいことが無いわけではないという感じですが、動画概要欄に Amazon や AliExpress のほか、関連リンクを貼っておきますので、選択肢の一つとしてちょっと覗いて見ていただければと存じます。

\ Amazonで2024年2月29日24時まで使えるクーポン【kodashima01】 /Amazon
モバイルバージョンを終了