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【実機レビュー】Kwumsy KX 唯一無二!9言語対応スクリーンキーボードの15.6インチ Full-HD タッチモニター

【実機レビュー】Kwumsy KX 唯一無二!9言語対応スクリーンキーボードの15.6インチ Full-HD タッチモニター

【実機レビュー】Kwumsy KX 唯一無二!9言語対応スクリーンキーボードの15.6インチ Full-HD タッチモニター

今回は案件回です。

節操なく案件を受けているように見えるコダシマかもしれませんが、全てのお話を受けているわけではなく一応コダシマなりの選ぶ基準がございます。

といっても、それほど厳しいものではないのですが、何かしら「ハートを掴まれる何か」がないと、案件のお話は受けておりません。

そんな感じで今回紹介するのは、パッと見スタンドが付いただけのモニターなのですが、それだけじゃない少し変わった機能がありました。

そもそもこのメーカーは、13.3-16.5 インチのノートパソコンに向けたトリプルポータブルモニターというちょっと変わった製品を販売しているメーカーでございます。

なかなかハートを掴まれたので、ぜひ最後までお付き合いいただければと存じます。

それでは早速いってみましょう!

Kwumsy KX

https://kwumsy.com/

Kwumsy というメーカーが提供するモバイルモニター KX は、15.6 インチ IPS Full-HD タッチモニターで、アルミスタンドが内蔵されています!

…というくらいでは、この案件を受けておりませんでした。

このモバイルモニター、たしかにアルミスタンド付きとか他では見かけませんが、それ以上にハートを掴まれたのは…、何と 9 言語対応の UI キーボード、ってかスクリーンキーボード付きというところでございます!

https://kwumsy.com/products/the-ultimate-15-6-touchscreen-for-work-and-play

説明書には、バーチャルキーボードとかスクリーンキーボードとか、呼び方が統一されていませんでしたが、ココではスクリーンキーボードに統一しておきましょう。

冒頭でも紹介した、トリプルポータブルモニターも「えっ?」ってなりましたけど、それ以上に「えっ?」ってなりました。

だってキーボードですってよ!

「えっ?」ってなりません?モニターにキーボード?「えっ?」って。

モバイルモニターとキーボードを一緒にしちゃった感じの製品なんですよねこれ。

おぃおぃおぃ、こんなの見せられたら使ってみたくなるに決まってるじゃないですか!

ってことで、開封いたします。

開封と外観

なかなかきれいな箱で、裏面にはイラストや説明、仕様について書かれています。

梱包もしっかりしてます。

で、モニター本体には保護フィルムが貼られていたのですが、他のモニターとかであるような透明なやつではなく、黒いフィルム。

マットな感じで、なんだかカッコいいです。

Type-C ポートが 4 つあるのですが、その説明もフィルムに書かれています。

いちばん上が Full- Featured Type-C、つまりは映像入力までできるポートで、いちばん下が電源専用と覚えておけば問題はないでしょう。

電源は 60W までの PD 対応です。

ちなみに、これらの間にある 2 つのポートは USB 2.0 対応で、最大 480Mbps のデータ転送に対応しております。

裏返すと、まず目についたのが回転スタンド。

案外スムーズです。

とりあえず、あとからもっと弄り回すので、同梱品を見ていきます。

Full-Featured Type-C ケーブルが 2 本。

どんなに安くても 1 本 1,000 円以上するやつですね。

それと、専用の Type-C to HDMI ケーブル。

これが、がなかなか役に立つんですよ。

詳しくは後ほど。

で、説明書でございます。

書いてますねキーボードについて。

日本語にも対応しております。

これはクイックガイドみたいですね。

中身はこれで全部です。

とにかく、フィルムを剥がして使う準備をしましょう。

外観

ベゼルの幅が 4 辺全て同じ幅ではないですね。

横位置にしたときの下になる部分の幅が広いです。

ブラケット (キックスタンド) は 2 段階になるようになってます。

ちょっと硬い感じもしますが、これくらいのほうが安定感があるのでしょう。

んで、回転スタンド。

縦横の変更はスタンドを取り外して行うようです。

ココも回転式なのかと思ってましたが、違いました。

スタンドの取り外し、取り付けはアナログな感じがして「傷つけたりしないかなー」とか、「壊しちゃいそう」とかちょっとドキドキいたします。

が、本体がアルミ製なので、まぁまぁ丈夫です。

差込口のところも、硬い感じはなく、しっとりとしたような感覚があり、ホールド感も悪くないです。

でも、向きが決まってしまっているので、さっきのベゼルの存在感がちょっと気になりますね。

ってか、スタンド立てたら見た目 iMac みたいじゃないですか?

iMac でしょこれ。

それはそうと、スタンドの回転はとても滑らかなので、画面の共有とかはしやすそうですね。

高さと角度が自由に変更できるので、これは重宝しそうです。

スピーカーは横位置にしたときの下の部分にあります。

あー、コントロール基盤が入ってるから?とか思ってたのですが、スピーカーも入ってるのでベゼルの幅がココだけ広くなっているんでしょうね。

Windows で使ってみた

それではまず、Windows で使ってみました。

テスト用のミニ PC に接続いたします。

https://amzn.to/3ocEUne

Type-C だけでは接続できない PC なので、Type-C to HDMI を使って接続しました。

するとこんな感じです。

Type-A が、黒いのと赤いのとありますが、黒いのがタッチ操作用ので、赤いのが電源でした。

モニターが必要とする持続電力は 10W (5V/2A) なので、USB ポートから賄えれば問題ありません。

電力が足りなさそうな場合は、別に 5V/2A のアダプターを使えば良いようです。

解像度 1920×1080 の Full-HD で、フレームレート 60Hz、輝度 220cd/㎡ というのは、一般的といえば一般的ですが悪くないですね。

ただまあ、屋外で使うには輝度が足りないかもしれません。

あくまでも屋内仕様といったところです。

しかしながら最近の IPS ディスプレイは、どれも一定以上の品質は確保されている感じですね。※視野角は上下左右178℃

ほとんどハズレを見かけることがなくなったように思います。

タッチ操作の確認と音声出力の確認を兼ねて、Youtube 動画も視聴してみました。

タブレットやモバイルモニターに搭載されるスピーカーに、さほど期待するべきではありません。

大きさのため、どうしても低音域は弱くなりがちです。

最低限の雰囲気がつかめる程度の音が出ていれば問題ないでしょう。

KX はモバイルモニターとは言え、ステレオスピーカーになっているので、最高!とまではいかないまでも必要な音声の確認はできます。

オフィスで使うには、これくらいがちょうどよいですね。

タッチ機能について、Windows では 10 点マルチタッチをサポートしているとのこと。

まぁ、キーボード機能を実装するのであればそれくらい必要そうですね。

でも macOS だとワンポイントタッチだそうです。

タッチの反応も悪くないですね。

んで、画面右上にあるボタンを短く押すと…。

はい!スクリーンキーボードの登場です!

FN キーを押しながら F9キー を押すとキーボードのレイアウトが変わります。

見たことない言語もありますね。

キーボードは、英語配列 98 キー、ドイツ語配列 100 キー、日本語配列 100 キー、イタリア語配列 100 キー、ブラジル語配列 101 キー、フランス語配列 100 キー、スペイン語配列 98 キー、アラビア語配列 100 キー、スウェーデン語配列 100 キーとなってます。

普段見たことがないキー配列を見ることができるのも面白いですね。

で、配列については電源を切っても記憶されているので、毎回設定し直すことがありません。

ですが、パソコン側の配列と合わせていないと、キー入力するとき大変ですので注意しなきゃいけません。

入力テストもしてみました。

ココで気になる点を発見。

「半角全角キー」が言うことを聞いてくれません。

んー、設定のせいかしら?

入力切替がちょっと面倒です。

スタンドのままだと、ちょっとタイピングがしにくかったので、ブラケットを使った平置きに変更しました。

タイピングのときの音が変更できるのでやってみます。

FN キーを押しながら、今度は F10 を押すと変更できます。

無音を含めて 6 種類の音が選べます。

ここはぜひ、動画の方でチェックしてみてください。

音はそこそこ大きいので、意外と無音があるのはありがたいかもしれません。

Linux で使ってみた

説明書には記載がありませんでしたが、Amazon の販売ページには Linux、 Windows、 Mac OS、 Android と、ちゃんと Linux の文字があります。

ってか、これもなければ案件は受けなかったんですけれどね。

ってことで、今度は Linux で使ってみます。

以前レビューした Minisforum UM700ですが、中身は Miracle Linux です。

https://amzn.to/459oSez

選んだ理由は特にありません。

Miracle Linux がインストールされた SSD が刺さっていたからです。

Linux でも普通に画面が表示され、スクリーンキーボードもちゃんと使えました。

Linux であっても、キーボードレイアウトがスクリーンキーボードの配列と合っていれば、ちゃんと入力されますが、やっぱり「半角全角キー」が認識されません。

Ctrl + スペースも効きますが、この画面の狭さだとショートカットを使わずに、ダイレクトに文字入力を変えに行ってもいいかもと思えてきます。

ちなみにこの HDMI ケーブルは、KX 専用のようで、他のモニターとかで使えるか試してみましたがダメでした。

Type-C 一本で使ってみた

OS はまた Windows に戻りますが、今度は Type-C 一本で接続してみます。

んで、このときにちょっとトラブりました。

結論から言えば、このときテストに用意した PC 側のポートと USB ケーブルの相性が良くなかったようです。

付属の Type-C ケーブルはストレート型と L 字型になっているのですが、L 字型の付近には「Please connect this port to our product (このポートを弊社製品に接続してください)」というシールがあったので、はじめはこちらをモニターに、ストレートの方を PC に接続、電源は PD 65W まで対応のアダプターからモニターに接続して起動しました。

ちなみに、付属のケーブルはいちばん最初とても硬くて、接続するとき「無理に挿すと壊しちゃいそう」と思うくらい硬かったです。

何度か使ううちになじんできましたが、基本は硬めでした。

んで、はじめは順調に動いていたと思ったのですが、ディスプレイの設定のあたりから様子が…。

ただ、このタイミングで色々と接続を試してみて、わかったのはケーブルはストレートでも L 字 でもどちらでも問題なく動くということでございます。

シールのことが気になったのでメーカーの担当者に聞いてみたところ、やはり実際にはどちらを接続しても問題との回答をいただきました。

ただメーカーとしては L 型の方をモニターに接続したほうが、自然で使いやすいと思われるため薦めているとのことです。

基本的に PD 対応 (Power Delivery) は、接続するだけで自動的に最適な電流と電圧を調整してくれる仕組みなので PC とモニターだけであれば超楽ちんです!

ですが、他のデバイスも接続する場合に PD を利用するのであれば全てのデバイスとケーブルが PD に対応している必要があるので注意が必要です。

それでも、今回のようにうまく動作しない場合には、両方で電源を確保すると間違いは無いでしょう。

んで、ここでタイピングの際に気がついたことがありました。

日本語配列での使用の際に、「@」「 [ 」「 ] 」 の並びのキーが右にひとつずつずれており、「@」は反応せず、「 [ 」=「@」、「 ] 」=「 [ 」が入力されました。

半角全角キーの件と合わせてメーカーに報告したところ、キー入力の不具合はコダシマが第一発見者だったようです。

メーカーでは直ちに修正に入るとのこと。

US 配列を使うのであれば不具合は見られません。

で、いろいろと気になって、別のタブレット PC でもちょっと確認してみました。

やっぱり、接続については PC とケーブルの相性が悪かった線が濃厚です。

こちらの PC では、普通に使うことができます。

https://amzn.to/3Mcjdf7

また Windows 11 のキーボードレイアウト設定にある「接続済みキーボードレイアウトを使用する」だとどうなるか確認してみると、US 配列として認識されていました。

基本は US 配列、スクリーンキーボードを使うのであれば US 配列でというところです。

他の言語については、コダシマには確認する力量が無いためわかりませんが、少なくとも日本語配列についてはもう一歩というところでした。

んー、多言語対応ってホントに難しいんでしょうね。

Kwumsy KX のまとめ

今回は Kwumsy KX という、9言語対応のスクリーンキーボードを搭載した、なかなかユニークなモバイルモニターをレビューいたしました。

半角全角キーや@マークキーのあたりについては少々残念でしたが、US キーボードとしては問題なく使えます。

というか、もしかしたらこのブログをご覧の皆さまは US キーボードを常用している方のほうが多いかもしれませんね。

そういった方々には大きな問題ではないでしょう。

https://amz.fun/8JphV

Kwumsy KX 仕様表

解像度1920×1080
リフレッシュレート60Hz
アスペクト比16:9
輝度220cd/㎡
インターフェースTYPE-C×4 (full-featured×1, PD 60w×1, USB2.0×2)
スピーカー2個
消費電力10W
対応 OSWindows, macOS, Android, Linux
製品サイズ363.8×232.3×17.9mm
製品重量1.78kg
製品素材アルミニウム合金

というか、結論を言えば、このモニターは個人向けではなくビジネスの現場でこそ活かされる製品だと感じました。

レビューして感じたビジネス向けの理由を詳しく話していきます。

ビジネス向けの理由

案件の話を受け製品が到着するまでの間、この製品について Amazon のレビューを見てみると、「スタンドがグラつく」という意見が多いようです。

しかし、1.78kg (実測値 1.70kg) の重量を支えていると思うとやむを得ないように思うのは私だけでしょうか?

軽量化は課題かもしれませんが、それよりも、モバイルモニターでありながらこれだけしっかりしたスタンドを持つ製品は見たことがありません。

ほとんどの製品は、ケースがスタンド代わりとか、良くてもブラケット止まりです。

常用のデスクトップモニターと同等の使い方ができるモバイルモニターは見かけることがありません。

少々重たくはありますが、出先でもいつもと変わらない環境を再現できるのは強みです。

15.6 インチという大きな画面、高さと角度を自由に変えることができる回転スタンド、加えてのタッチ機能は、ミーティングやプレゼンテーションといったビジネスの現場ではその機能を最大限に活用することができるでしょう。

いつでも、どこでも、同じようにミーティングやプレゼンテーションができるというのはアドバンテージにほかなりません。

また、そういったビジネスの場面でこそ、スクリーンキーボードは活かされます。

スクリーンキーボードについては、iPad や Android タブレットを使用しているときに「スムーズな入力ができるだろう」と思っていましたが、実際には、タクタイル・フィードバックがないため、物理キーボードに慣れている方にとっては違和感を感じるかもしれません。

まぁ、コダシマもその一人なのですが、だからといって、スクリーンキーボードを否定する訳ではありません。

これは新たな挑戦であり、新たな可能性を示していると思います。

もちろん現状では課題が残っていますが、トリプルポータブルモニターやこのスクリーンキーボードのようなアイデアがクラウドファンディングで資金調達に成功したのは、多くのユーザーから期待を寄せられている証です。

そして、このスクリーンキーボードもビジネス向けのチカラが発揮されます。

グローバル企業だとイメージが湧きやすいですよね。

例えば外国人のお客様とのやり取りで、わざわざ新しくキーボードを用意する必要がありません。

搭載されているスクリーンキーボードの中から、お客様の母国語(あるいは第二言語)のキーボードでタイピングしてもらえれば万事 OK !

実際に以前コダシマは、ドイツからのお客様に言われたウムラウトの入力ができなくて苦労した経験があります。

アルファベットの上に点が二つ付いたものを「ウムラウト」と言い、ドイツ語では「ä」「ö」「ü」の三種類があります。

フランス語の「アクサン・テギュ(é)」も困ったな…

それだけでも十分価値ある機能です。

縦置きができたり、Type-C のハブがあったりと、まだまだビジネスの現場で活用できる機能はありますが、こういった機能に目を向けると、いかにビジネス向けかが理解できます。

このモニターは個人で使えばただの重たくて高価なモバイルモニターでしかありませんが、企業(特にグローバル企業)で使えばモニター以上のパフォーマンスを発揮してくれるデバイスに早変わりです。

あなたのアイディアでさらにこのモニターは、その潜在能力を発揮することでしょう。

といったところで Kwumsy KX のレビューは以上となります。

なかなかユニークなモバイルモニター Kwumsy KX、

買うか買わないかは、あなた次第です。

https://amz.fun/8JphV

おまけ

で、ちょっとひとつ関係ない話をするんですが、ここ最近、メチャクチャいろいろ病院に行っていました。

今の病院ってレントゲンとか内視鏡とかの検査結果を映像などで見せてくれるところが多くなってきてるんですよね。

多かったのが、お医者さんが使っているモニターが 2 台あって、1 台は縦置き、1 台は横置き。

検査結果とかの映像とかは縦の方で、カルテ的なのが横の方なっていうところが結構ありました。

この回転スタンドを見たとき、真っ先に「あっ、お医者さんの」って思いました。

今回使った PC

https://amzn.to/3MgrHBZ
https://amzn.to/3Mcjdf7
https://amzn.to/3pQfxbn
https://amzn.to/45eh5Mk
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