そもそも物が捨てられない方ですが、余計に Mac のことなるとさらに捨てられなくなる私。
古い Mac の使い道として Linux をインストールしている私です。
この度、macOS 寄りでなかなか魅力的な Linux に出会ったので紹介したいと思います。
先に言いますが、elementary OS じゃないです。

どんな OS ?

フランス生まれの VOYAGER Linux は、まるで macOS 。

2018年4月29日に 18.04 LTS がリリースされた、フランス生まれの小粋な Linux の名前は VOYAGER Linux 。

Xubuntu ベースで macOS のようなインターフェイスを持つ。

Ubuntu の孫みたいなもんだね。

ちなみにVOYAGER(ボイジャー)とは航海者や旅行者を意味するフランス語。

そういう意味だったんだ。

そういえばアメリカの宇宙探査機も同じ名前だ。

なるほど。そうなんだね。

 

VOYAGER Linux の特徴

macOS っぽいインターフェイス

いちばんの特徴は macOS ぽいインターフェイス(以降UI)。

使っているのは Plank かな?

でも macOS っぽい UI と言って、多くの人がまず思い浮かべるのが elementary OS 。

はじめに、ちょっと elementary OS について触れておきたい。

elementary OS

こちらも Ubuntu ベースの Linux だけれども、 Pantheon というデスクトップ環境を快適に利用するため、Linux にしてはそこそこのスペックが必要になる。

公式サイトにも最小のシステム要件の設定はなく、推奨されるシステム要件は以下の通リ。

  • 最近の Intel Core i3 またはそれと同等のデュアルコア 64bit プロセッサー
  • 4GB のシステムメモリー (RAM)
  • 15GB のディスクスペースのある SSD
  • インターネット接続
  • 1024×768 ディスプレイ

っとまぁ、メディアなどでは軽量といわれるものの Linux 界隈では、なかなか贅沢者ですな。

だって Core i3 とか SSD とか言ってるもん。

単なるデュアルプロセッサでも HDD でもないんだもん。

対する VOYAGER Linux は、ベースが Xubuntu だけあってもう少し軽い。

推奨されるシステム要件は以下の通リ。

VOYAGER Linux のシステム要件

  • 2GHz 以上のデュアルコアプロセッサ
  • 2GB 以上のシステムメモリ(RAM)
  • 25GB 以上のストレージ
  • インターネット接続
  • インストール用の DVD ドライブまたは USB ポート

32bit 版と 64bit 版のシステム要件はおおむね共通ではあるものの、 64bit 版は 3GB 以上のシステムメモリが推奨されている。

それでも elementary OS よりも小さくてすむ。

macOS 風に使いたいが elementary OS だと重たい場合、こちらを選択するとよい。

というよりこちらのほうがドックの動きとかより macOS っぽいぞ。

年季の入ったMac ユーザーがいうから間違いない。

主なアプリケーション

  • VLCメディアプレイヤー
  • LibreOffice
  • GIMP
  • Firefox
  • Thunderbird

など。

ここら辺は Linux らしいラインナップ。

レビュー

MacBook A1181 にインストールしてみた。

フランス生まれの VOYAGER Linux は、まるで macOS 。

私の手元にある A1181 の MacBook ( Intel Core 2 Duo )だと、もう elementary OS は厳しい。

インストールはしてみたものの、動作はもっさり。

しかも小さいことが、あれこれといちいちきになる。

たとえば Mozc に切り替えるたびタスクバーの幅が変わるとか、ドックの動きが微妙とか…。

macOS っぽいインターフェイスってことで、使ってみたもののなにか違う。

でもWindows っぽい UI の Zorin OS だったら、それなりに快適に使えた。

Zorin OS のデスクトップ環境は Xfce 。

つまり Xubuntu と同じなのだ。

ってことは、 A1181 でも大丈夫かも。

ということでインストールしてみました。

 

うん。

Mac っぽくなった。

ずっと Mac ぽくなった。

 

PCに詳しくない人に「これが Mac だよ」って言ったら信じると思う。

見た目もさることながら、使い勝手も macOS にだいぶ近い。

実は macOS なんじゃないかな?とか思い始める。

 

(…ちょっとウソついた)

 

にしても、個人的には Ubuntu の Unity とか GNOME Shell とかより、ずっと使いやすい UI 。

とくにドックね。

Mac ユーザーも納得の使い勝手。

イイ♪

 

 

超カンタン!日本語化。

フランス生まれの Linux といえど、日本語化はできる。

しかもインストールの際に日本語を選んだ段階で、ほぼ終えている。

なのでうっかりそのまま使っていて「いざ日本語入力!」という段になって、日本語入力環境を整えていなかったことに気づく始末。

でも日本語入力環境もカンタンに整えられる。

「設定マネージャー」内にある「言語サポート」で必要なパッケージを追加すればイイ。

フランス生まれの VOYAGER Linux は、まるで macOS 。

てか言語サポートを開いた時点でインストールがはじまる。

フランス生まれの VOYAGER Linux は、まるで macOS 。

問題がなくパッケージが追加されれば、以下の手順で日本語入力ができるようになる。

フランス生まれの VOYAGER Linux は、まるで macOS 。

  1. ウインドウのいちばん下にある「キーボード入力に使うIMシステム:」で「 fcitx 」を選択
  2. 「システム全体に適用」をクリック。
  3. ログインし直す。

これで日本語入力までできるようになった。

フランス生まれの VOYAGER Linux は、まるで macOS 。

インターネットで情報収集していたときに見かけたのですが、ときどきデータベースの問題が発生するようです。

OS からの指示に従えばなんとななるみたいですが、私の場合5回ほどインストールやテストしてみても問題がなかったので検証はしていません。

ほとんどの場合は大丈夫でないかな?

 

まとめ

良い点

日本語環境の整えやすさはトップクラス。

ほかのディストリビューションで日本語化したことがある人なら絶対にできる。

Xubuntu ベースで動作も軽快。

elementary OS よりも軽いぞ!

悪い点

初期設定で起動しシステムをモニタする Conky は、日本語化すると文字化けしてしまうのは残念。

システム要件

  • 2GHz 以上のデュアルコアプロセッサ
  • 2GB 以上のシステムメモリ(RAM)
  • 25GB 以上のストレージ
  • インターネット接続
  • インストール用の DVD ドライブまたは USB ポート

インストール

インストール自体は、ほかの Ubuntu 系と大差ないので、 Ubuntu 系のディストリビューションをインストールしたことがある人であれば問題はない。

またインストールの時から文字化けもなく日本語が選択でき、日本語を選択してインストールすると設定のほとんどが日本語化されている。

ただしインストール直後は、日本語の入力環境が完全ではないので、設定を調整する必要がある。

設定完了後のログインし直しをお忘れなく!

公式サイト→ https://voyagerlive.org/

 

追記:

A1181 の HDD がだいぶヤバくなってきた。

起動にやたらと時間がかかる。

もう SSD にするしかないな。

起動してしまえばいいんだが…。

 

ちなみにシャットダウンの途中でもフリーズしてしまった。

う〜む。