GUI でインストールできる Arch Linux 系ということで Linux 界隈では話題殺到の Manjaro Linux 。

僕がLinux関連でよく参考にするサイトDistroWatch.comでも、最近12ヶ月の間(2018年8月現在)ダントツ1位のヒット数を獲得している。

抜群の安心感

Manjaro Linux ってなんじゃろ?

この記事以降、Lenovo ThinkPad SL500に Xfce エディションをインストールし使っている。

良い。

ちなみにThinkPad SL500のスペックは以下の通り。

  • CPU:Intel Core 2 Duo プロセッサー P8600 (2.4GHz)
  • RAM:4GB
  • ストレージ:320GB
  • ディスプレイ:15.4型ワイド液晶(WXGA)

発売は2009年7月というマシン。

PCでいうと結構なご年配ではあるが、そんなマシンでも Manjaro はサクサク動いてくれる。

Xfce のほか KDE 、GNOME エディションがあるので、マシンのスペックによって選ぶと良い。

Manjaro をつかってみると安心感がハンパない。

インターフェイスのデザインや操作性のほか、他のディストロでよくある内部エラーなどが極めて少ない。

ソフトウェアの追加の際にも進捗状況がしっかり確認できるので、インストールの途中なのか終わったのかがわかる。

これができる Linux は意外と少ない。

Manjaro をもっと使いやすく

前置きが長くなってしまったのでそろそろ本題。

Manjaro をインストールする際に日本語を選ぶと、おおよその日本語環境は整う。

が、他のディストロもそうだけれども日本語入力はできない。

インストール後に日本語入力設定を整える必要がある。

Ubuntu 系であれば、すべての操作が GUI で完結するディストロも存在するが Manjaro はそうではない。

とは言ってもそれほど難しくもないので、初心者でもチャレンジしてみるとよい。

では始めましょう。

Mozc をインストールして使えるようにする

僕は Mozc が好きなので、その設定を行います。

まずは必要なプログラムをインストールします。

  • fcitx-mozc
  • fcitx-gtk2
  • fcitx-gtk3
  • fcitx-qt4

インストールは GUI でもできる。

Manjaro 日本語入力

ただし、GUI でインストールする場合には以下のプログラムをチェックしインストールする。

  • fcitx設定(fcitx)
  • fcitx(fcitx)
  • fcitx-configtool
  • fcitx-gtk2
  • fcitx-gtk3
  • fcitx-qt4

コマンドを使う場合は以下の通り

$sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-gtk2 fcitx-gtk3 fcitx-qt4

このブログでは GUI 操作をメインでお伝えしていますが、実は今回コマンドでインストールするほうが楽かもしれません。

手始めに「隠しファイル」を表示する

んで、次の手順。

以下の2つのファイルを編集します。

  • .xprofile
  • .bashrc

どちらも隠しファイルなので、まずは隠しファイルを確認できるようにしましょう。

Manjaro日本語入力

ファイルマネージャーでウィンドウを開き、ツールバーにある「編集」→「隠しファイルを表示」にチェックを入れます。

Manjaro日本語入力

隠しファイルが表示されるようになりました。

この状態で、先ほどのファイルを編集します。

.xprofile を編集する

隠しファイルの中に .xprofile がない場合は、新規作成しましょう。

Manjaro日本語入力

ファイルマネージャーのツールバーから「ファイル」→「ドキュメントの作成」→「空のファイル」を選択します。

Manjaro日本語入力

新規ファイルの名前を「.xprofile」として作成しましょう。

Manjaro日本語入力

できた!

このファイルに以下の内容をMousepad で編集します。

Mousepad は右クリックで表示される一覧から選択できます。

Manjaro日本語入力

以下の内容を入力・保存してください。

export LANG="ja_JP.UTF-8"
export XMODIFIERS="@im=fcitx"
export XMODIFIER="@im=fcitx"
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx

.bashrc を編集する

.bashrc はもともとあるファイルなので、探し出して編集しましょう。

Manjaro日本語入力

こちらも同様に Mousepad で編集します。

こちらはすでに存在するファイルのため、いろいろと記述されています。

その最後に以下の内容を追記します。

export GTK_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx

ちなみにこんな感じになります。

Manjaro日本語入力

ログアウトして作業完了

ひととおりの作業が終わったら、一度ログインしなおすか、再起動で日本語入力ができるようになります。

Manjaro日本語入力

ちゃんとMozcのロゴが表示されて日本語入力ができるようになりました!

個人的な意見ですが、

日本語入力ができるようになりましたが、実はまだまだ設定が必要です。

LibreOffice もインストールされているのですが、インターフェイスが日本語ではありません。

Firefox もインターフェイスが英語のままです。

ココらへんも後ほど紹介します。

ちょっと手間はかかるものの、そこまで面倒な作業はなく思っていたよりも簡単でした。

なんだか「優等生だなぁ」って感じのするディストロですね。

注目度が高まる理由がわかります。

まだ、マルチメディア関連や音楽関連のソフトウェアを試していないので、わかってない部分も多いですが期待度は高いですね。

十分デスクトップOSとして使えるディストロです。