RetroPie の存在を知り Linux をベースとした、ゲームエミュレーション OS の世界を詳しく調べてみた。

ゲームエミュレーション OS とは?

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。
ゲームエミュレーション OS の代表格” RetroPie “

ゲームエミュレーション OS とは僕が勝手に呼んでいるところはあるけれども、用途としてゲームに特化した Windows や macOS (もちろん Linux もね) のようなオペレーティングシステムに違いは無いと思って、こう呼んでいる。

あ、どちらかといえば iOS や Android の方が近いのかな?

とにかく、いちばん知名度が高く、情報量も多いのは RetroPie だけれども、その他にもゲームエミュレーション OS はいくつか存在していたので、今回はそれを紹介したい。

RetroPie

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。
RetroPie >> https://retropie.org.uk/

RetroPie は主な4つのシステムで構成されている。

Raspbian

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。

Raspbianは、Raspberry Piハードウェア用に最適化されたDebianをベースにした無料のオペレーティングシステムで、基本的なプログラムとユーティリティのセット。

Raspbian >> https://www.raspbian.org/

EmulationStation

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。

キーボードがなくても、お気に入りのすべてのゲームに1か所でアクセスできるグラフィカルでテーマ設定可能なエミュレータフロントエンド。

EmulationStation >> https://emulationstation.org/

RetroArch

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。

コントロールを標準化し、多くのエミュレータ、ゲームエンジン、メディアプレイヤーなどの機能を追加する Libretro API のフロントエンド。

RetroArch >> https://www.retroarch.com/

KODI

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。

自分の映画を見たり、音楽を聴いたりできる Apple TV や Fire TV のようなメディアセンター。

ゲームに飽きたら、使ってみると良いかも。

RetroPie で使う場合には、セットアップスクリプトのメニューからインストールしなければいけない。

KODI >> https://kodi.tv/

基本的には、以降で紹介するゲームエミュレーション OS も同等のシステム構成になっている。

プリインストールの有無はあるものの、あれこれ似通ったところが多い。

Batocera.linux

Batocera.linux
https://batocera.org/

インターフェイスが EmulationStation なので、使い方は RetroPie と似ている。

が、決定ボタンが A ボタンだったり B ボタンだったりの違いがあるので、ちょっと戸惑うかも。

RetroPie ではなかったが、システム画面(EmulationStation)では常に BGM が流れている。

しかも流れている曲はテトリス(アレンジ ver.)やスーパーマリオ(やっぱりアレンジ ver. )など耳に懐かしい曲ばかり。

フリーのゲームがいくつか入っていたが、おまけ程度のクオリティなのであまり期待しないほうが良い。

PC でも同様に使うことができる。

RetroPie の場合には、サポートされている Debian 系に限りインストールできるが、Batocera.linux は USB メモリから起動させて使う Live USB のため、インストールは不要。

なので、USB メモリから起動できるように事前に準備をする必要があるけれども、こんなことは PC-FREEDOM を見に来ているアナタにとっては常識だね。

インストール不要なので、当然 Windows でも、 Mac でも起動させることができる。

ちなみに Batocera はカミキリムシのこと。

だからアイコンとかカミキリムシ。

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。
Batocera.linux >> https://batocera.org/

Recalbox

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。

Recalbox は、RetroPie よりも Batocera.linux に近い印象を受ける。

フリーのゲームも Batocera.linux に入っていたものと同じ。

実は Batocera.linux は、この Recalbox から派生したものだった。

こちらもまた PC で使う場合は Live USB での起動となる。

3つの中で起動時間 (Raspberry Pi の場合) がいちばん長く感じた。

けれども、唯一しっかりと日本語対応している点は、いちばん日本人向けかもしれない。

インストール不要な点もポイントは高い。

Linux ベースのゲームエミュレーション OS あれこれ。
Recalbox >> https://www.recalbox.com/#about

個人的な意見ですが、

探せば、この他にももっと出てくるかもしれないけれども、PC と Raspberry Pi で同様に使えるものは以上の3種類だった。

ゲーミング OS としては、Debian ベースの Steam OS が知られているけれども、これとはまた違った進化をしているのがエミュレーション OS だ。

Steam OS >> https://store.steampowered.com/steamos/buildyourown?l=japanese

主に ARM プロセッサ (特に Raspberry Pi ) で使うことを目的として開発された RetroPie, Batocera.linux, Recalbox だけれども、後発の Batocera.linux と Recalbox はインストール不要で PC で使えるところがにくいね。

一気に使えるデバイスが増えることになる。

PC で使えるとなると、 ARM プロセッサではスペック不足になる PS や PS2 、サターンやドリームキャストなどのゲームをエミュレーションすることができる。

(ただし、どうにかして BIOS を用意しなければいけない不都合はあるが…)

ここら辺はポイントが高いね。

でも、いちばん情報量を持っているのは RetroPie なので、まずは RetroPie の追加パッケージなどから何から、一通りいじり倒してから他を選んでみるのも良いかもしれない。

Live USB でゲームが持ち歩けるとか…、すごい世の中になったもんだ。

ちなみにこれらエミュレータ OS は、 Raspberry Pi の他にも Odroid C シリーズ、 XU シリーズ、Rockpro64 搭載シングルボード PC もサポートしている。

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