スペックに抗い、非常に軽量で古いマシンでも動作する antiX 。

今回は、この antiX を VirtualBox にインストールしてみる。

antiXを起動させる

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

まず antiX を起動させた時の、いちばん最初の画面で [ F2 ] キー (Language) を押し、表示言語の変更をしておく。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

さすが Debian 系。

日本語以外にも世界各地の言語が用意されている。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

ここで使う言語を設定しておくと、キーボードの設定やタイムゾーンなどがある程度自動的に設定される。

 

antiX のインストール

antiX はライブでも使えるので、そのままライブ環境が起動する。

そしてインストールはグラフィカルユーザーインターフェイスでできる。

デスクトップにあるディスクマークを「シングルクリック」してスタートする。

もう一度言う、「シングルクリック」でスタートする。

antiX というか IceWM では、基本的にシングルクリックで操作する。

アイコンを見るとなんとなくダブルクリックしてしまう僕は、はじめてのときダブルクリックして気がついた。

シングルクリックでインストーラが起動するので、ダブルクリックだと二重で起動する。

設定の手順は Ubuntu 系とは少し異なり、 Debian 系のそれとも少し異なる antiX 独特の感じを受ける。

いちばん最初に Debian リポジトリの設定についてのウィンドウが開く。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

先程も説明したが、ダブルクリックするとこのウィンドウが二重に開く。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

特に目的がなければ Stretch で問題ない。

 

インストーラー実行の確認ウィンドウがこのタイミングで出てくる。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

いるのかな?これ?

つぎにキーボードの設定。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

多くのディストロがそうだけれども、はじめにキーボードの設定をしておかないと、あとの設定で困ることが多い。

たとえばパスワードの設定とかの時、目隠しされている状態で正しく入力されていないと、起動すらできないもんね。

OS を起動させる段階で日本語の設定をしているので、自動的に日本語のキーボードが選択されているけれども、使っているキーボードが異なる場合は注意。

いよいよここから本格的にインストーラーっぽくなる。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

 

1. インストールするディスクの選択

ここではクリーンインストールなのでこの表示だけれども、すでに何かの OS がインストールされていると表示が異なる。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

インストール先が決まれば、フォーマットが始まる。

 

3. インストール処理

手順の「2.」が見当たらないが、たぶんインストール先に何かある場合にお目にかかることができるだろう。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

っと、フォーマットだけかと思えば、このタイミングですでに OS のインストールが始まる。

15〜20程度かかるので次の画面になるまで待つ。

 

4. 起動方法の選択

インストールが終わると、ブートローダーのインストールを行う。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

特に指定がなければ初期設定のままでも問題ない。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

「はい」をクリックすると、インジケーターが表示されブートローダーのインストールが始まる。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

このインジケーター、なんどもいっぱいになる。

結構フェイントをかけられるので、終わるまでじっと待つべし。

 

5. コンピュータネットワーク名

コンピュータ名とコンピュータドメインの設定では、任意のものを設定する。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

もちろん初期設定のままでも問題ない。

 

6a. 場所のデフォルト, 6b. 時間設定, 6c. タイムゾーン設定, 6d. サービス設定(高度)

言語設定とタイムゾーンの設定を行う。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

ここも OS 起動前に日本語を設定していると、自動的にローケル:「ja_JP.UTF-8」とタイムゾーン:「Asia/Tokyo」が設定されている。

問題がなければ「次へ」進む。

 

7a. デフォルトユーザーアカウント, 7a. Root (管理者) アカウント

デフォルトユーザログイン名は「英数小文字」で設定する。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

大文字だとエラーが出るので注意。

ちなみに記号も使えないのだが、ハイフン(-)は使えた。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

パスワードを表示して、設定したパスワードに間違いがないか確認しておくとよい。

ちなみに今回は「自動ログイン」で設定した。

これでインストールは終了となる。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

「完了」をクリックすると再起動の確認メッセージが表示される。

「はい」をクリックすると再起動が始まり、インストールされた antiX が起動する。

超軽量LinuxディストリビューションantiXをインストールしてみた

っと、インストールが終わったので、とりあえず今回はここまで。

でもこの段階で日本語表示はできているが、まだ日本語の入力ができないので次回は日本語入力環境を整えていきたい。

以下にインストールの動画を用意したので、合わせてみてもらうと、より理解が深まると思う。

 

個人的な意見ですが、

インストールはグラフィカルでわかりやすいのだけれども、手順がほかのディストロと違うので少々違和感があった。

でも OS の設定で必要な項目は、基本的に同じなのでその項目ごとに設定していけば問題はない。

なので、しっかりインストールの項目の意味をわかれば、今はグラフィカルなインストーラーに頼っていても、いずれはコマンドでインストールができるようになるであろう。

しかしながら、軽さはホンモノ。

インストールの間、ずっと Conky で、RAM の状況をチェックしていたが、今回の環境では 200 MB を超えることはなかった。

これもなかなか感動的な出来事だ。

次回は仕上げとして日本語入力もできるように設定する。

超軽量ディストロ antiX 日本語入力環境の整え方

プロジェクトサイト⇒  https://antixlinux.com/