先日「Tim Cookの母校が、教育用PCをMacBookからChromebookに切り替え」という記事が報じられました。当のCook氏はどう感じているのでしょう?

2016年3月9日のThe Washington Postによると、AppleのCEO Tim Cook(ティム・クック)氏の母校であるRobertsdale(ロバーツデール)高校を含む、周辺の学生に配布するPCをMacBookからChromebookに切り替えたことが明らかになりました。

CFテイラーオルタナティブスクール
AppleのCEOティム・クック氏の母校ロバーツデール高校。

以下はThe Washington Postより引用

ロバートデール高校を含むボールドウィン郡では高校3年生まで、合計20,000台以上のAppleのデバイスが支給され使用していたとのことです。教職員にも支給対象で、若い生徒たちはiPadを使用していました。

3年間で総額2,400万ドルにも及ぶ大規模なプロジェクト「Degital Renaissance(デジタル・ルネサンス)」の一環として行われていました。

しかし、学校関係者は2016年2月、Appleデバイスの使用をやめることを決めました。

代わりに学生たちにはLenovoのChromebookが支給されます。

理由は簡単:経費。

教育委員会の文書によると、Chromebookは約200ドルで購入できMacBookの75%以下。

学校制度では、この秋のクラス開始前に学生に配布する23,500台のChromebook N21を購入するため6.6百万ドルを計画しています。この費用は使われていたMacBookを販売することによってまかなわれます。

Apple製品から移行する理由として、ボールドウィン郡の学校全体の技術部門を統括する最高技術責任者(CTO)のHomer Coffman(ホーマー・コフマン)氏は費用面だけでなく「維持管理がシンプルで、使い方もシンプル」とし、「MacBookよりも安全」と語っています。そして、教員や生徒はChromebookでも互換性のあるGoogleが提供する教育アプリケーションを使用します。

コフマン氏また(おそらく多少厳しく)Apple製品から移行することによって「ボールドウィン郡は、この実装で最先端の技術を使用していません。これは、実証済みの技術を使用することになります。」と記しています。

Appleとクック氏は、ボールドウィン郡のApple製品の導入や打ち切りに関しての決定には一切関与していません。

最近ではGoogleが安価な価格で教育市場を支配しているようです。

このニュース、非常に興味深いですね。

実際に用途によっては、MacBookほどのスペックは入りません。教育環境ではスペックよりもプログラムの開発環境なども含め、表計算や文章作成など実質的な操作の方が重要です。なおかつ、台数が増えれば増えるほどOSのアップデートやメンテナンス、修理などを考えると確かにMacBookには不都合が多いように思います。

かつては「教育のApple」というイメージでしたが、近年では「コスト」や「運用のしやすさ」という面でChromebookにかなり押されています。いつの間にか立場が変わってしまったようですね。

 

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